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2021/04/05

フォルダーを作る、ファイルを作る


 ファイルはデータの集合体、そしてフォルダーはファイルやフォルダーの集合体だ。そして、ファイルやフォルダーが集まってファイルシステムとして見える。この見せ方は、今なお、パソコンでの作業をわかりやすく抽象化している。たぶん、この先、まだ何十年も使われ続けるだろう。

作業結果はファイルに入れて、しかるべきフォルダーに置いておく

 パソコンでの作業は、ファイルの新規作成、既存ファイルの参照、修正、追記が中心になる。これは、ワープロの文書はファイルだし、、スプレッドシートもファイル、プレゼンテーションだってファイルだ。そして、アプリはファイルを作るための道具として考える。

 過去においては、目の前にあるパソコンの中にあるローカルファイルだけが対象だったが、今はそうじゃない。インターネットのおかげで、ローカルにあるファイル以外でも容易に参照できるので、ファイルの在処についてはあまり気にする必要がなくなりつつある。ただ、そうはいっても、自分で作るファイルは、何をどこに書き込んだのかを把握しやすくしておくべきだ。そのために自分自身のためにフォルダーを用意する。

 

新しいことを始めるときは、まず新しいフォルダーを作る

 パソコンは起動すると、デスクトップを表示する。ディスプレイいっぱいに拡がるもので、机をメタファにしているからデスクトップだ。にもかかわらず、なぜか、そこに貼られるのはテーブルクロスじゃなくて壁紙だ。

 こういう見え方をしているが、デスクトップはフォルダーだ。Windowsの場合、サインインするとディスプレイモニターにデスクトップが表示されるが、その実体は、自分自身の名前がついたサインインフォルダの中にあるDesktopという名前のフォルダー内を見せているにすぎない。

 これから何らかの作業を新たに始めようというときには、その関連情報をまとめるために新規にフォルダーを作るといい。情報はある程度まとめられていたほうが、見失いにくくなるからだ。これから数日、あるいは、数週間、もしかしたら何年にもわたってつきあっていくフォルダーとなる。そして、そのフォルダーを開けば、その作業関連の情報をすべて見渡すことができる。仮に、その中に情報の実体がなかったとしても、そこへの道筋となる何かを置いておけば、即座にその情報にたどりつける。