ファイルをファイルの置き場にしてみる
フォルダーはファイルの置き場だ。もちろんフォルダーは入れ子にもできて、フォルダー内にフォルダーを作ってファイルを細かく分類することもできる。
ところが、それぞれのファイルの説明書きを書き込むスペースがない。何か代わりになるものがないかと思いついたのが、Wordの文書ファイルをフォルダーとして使う方法だ。
Word文書には、文字列にリンクを設定することができる。だったら、ファイル名を書き込んで、その文字列にファイルへのリンクを設定すればいい。
ところが、Wordのリンク機能はドライブ名や階層構造を含む絶対パスを要求する。それによって、その文書ファイルを別のフォルダーに移動しても問題が起こらないようになっている。ところが、リンクするファイルについても絶対パスが要求されるため、個々のファイルをあちこちに移動したり、まとめてメールで送付するなどで、別の環境に持っていったときにリンクがうまく機能しなくなってしまう。クラウドストレージに置いたファイルでも同様のことが起こる。
ならば、文書そのものを埋め込んでしまったらどうだろう。アイコンのスタイルで埋め込むこともできるし、文書そのものをオブジェクトとして埋め込むこともできる。ただ、この方法では検索にひっかからない。検索できない文書はないのと同じだ。
プロパティとして説明を入力
結局、40年近く前に身につけた階層型ファイルシステムを使い続けている。UNIXやMS-DOSなどのオペレーティングシステムを使うなかで身につけたディレクトリーで、何も変わっていない。変わったのはWindowsで長いファイル名をつけられるようになったことくらいだ。自慢ができるファイルの整理法なんてのは、まったくない。
単に、個々のファイルの説明書きをつけておきたいというだけなのに、それができない。このことは、この先、パソコンを使っていきながら、さらに考えなければならないテーマだといえそうだ。
応急処置として活用しているのがプロパティだ。WordやExcelのようなアプリのファイルでは、プロパティを開けばコメントを入れることができる。このコメント欄こファイルについての説明を入れておけば、フォルダー内のファイル一覧で表示させることができる。また、ファイル名とは別にタイトルなどもつけられる。さらに、Wordの文書内の文字列の一部として、これらのプロパティを挿入することもできる。
ただし、テキストファイルなどのプロパティには、こうした細分化された項目がないのが残念だ。