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2021/03/22

フレンドリーなアプリの挙動を考える


 スマホ用にはそれこそ山のようなアプリがあるが、その中には、これはよく考えて作られていると感じられるものもある。中でも、MicrosoftOfficeアプリは秀逸だと思う。

Officeアプリがすごい

 WordExcelPowerPointは、仕事にしても勉強にしても、なければ困るくらいによく使われているアプリだと思う。単体でのアプリもあるのだが、MicrosoftOfficeアプリは、WordExcelPowerPoint、そしてPDFなどを扱うことができるアプリとしてiOSAndroidが統合アプリとして提供されている。

 なかでも気に入っているのは、Wordデータを開く際に、デフォルトで「モバイルビューで開く」というオプションがオンになっていることだ。

 この機能を使うことで、Windowsデスクトップで使うWordアプリのWebレイアウトのような表示ができる。モバイルビューでは印刷設定などを無視して、表示に使われているスクリーンサイズにマッチするように表示するのだ。もちろんそのままの表示で編集もできる。文字が小さすぎると感じたらピンチアウト、大きすぎると感じたらピンチインすることで、文字サイズを自由に変更できるし、その文字サイズに合わせて文字列がスクリーンにリフローされる。

 

スマホで印刷レイアウト表示は必要か

 この気の利いた仕組みは、Word文書のみの適用だが、実に便利に感じている。ちなみに、単体のWordアプリにも同様のモバイルビュー機能はあるのだが、なぜかそれをデフォルトでオンにする機能が用意されていない。

 だから、Word文書を開くと、最初は印刷イメージでの表示となる。スマホの画面にA4用紙を印刷イメージで表示してもらっても、読めるはずがなくて困るのだが、少なくとも仕様的にはそうなっている。ただiOS版にはあるから話がややこしい。

 OfficeアプリでWord文書を開いても、印刷レイアウトでの表示/編集はできる。両者の違いは、同じ種類のデータを扱うにしても、アプリを作る思想が異なっていると感じるし、少なくともOfficeアプリの方がフレンドリーだと思う。