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2021/02/08

外付けモニターとノートパソコン、どっちがメインでどう使う


 ノートパソコンに外付けモニターをつないだときに、どうレイアウトして、どう使うのがいいのか。いろいろ考えてみる。

情報の消費と生産

 ノートパソコンのキーボードをそのまま使うのなら、やっぱりノートパソコンの画面を正面にした方が使いやすい。

 ならば、追加するモニターはどこに置いてどう使うのがいいのだろう。

 基本的に2台のモニターの使い分けは生産と消費に割り当てるといい。たとえば、片方のモニターではTeamsZoomのオンライン会議アプリを表示させ、もう片方のモニターではブラウザーで参考資料を開いたり、ワープロアプリでメモをとったりするわけだ。また、片方のモニターでブラウザーを開いて調べ物をし、正面のモニターで文書を作成するといった具合だ。

 基本的に情報の消費には大きな表示領域があったほうがいい。一度にできるだけたくさんの情報が表示されたほうが、スクロールの回数も少なければ、そのウィンドウ内に表示される情報の見落としも少なくなる。

 その一方で、メモをとったり、ちょっとした文章を書くといった作業は、画面が小さくてもそれほど不自由することはない。文字を書き込むということであれば、ほとんどの場合、数百字が表示できれば不便を感じることはないだろう。それに生産には時間がかかる。正面にあるモニターを長い時間凝視できるようにしたほうがいい。だから、ノートパソコンの画面が小さくても、それを情報の生産に使い、もう一台のモニターは情報の消費に使うのがよさそうだ。

 

消費と生産の繰り返し

 情報の消費は、情報の生産のきっかけを与える。つまり気づきだ。消費を元に、情報を生産する。たとえば、Twitterのタイムラインを眺めているときに、興味深い話題を見つけたとする。ここまでが気づきで、そこにあるリンクをクリックしたりして、より詳しい情報を手に入れて、それを読み込む。それが情報の消費だ。

 読む行為で情報を消費する中で、そのポイントを記録しておいたり、あとで役にたつかもしれないとリンクをコピペしておいたりする。そのメモは、別の機会には消費される情報となり、新たな文書の作成などの情報生産に役立てる。パソコンでの作業はだいたいがその繰り返しだ。

 本当にゼロからスクラッチで情報を生産できるのなら、ノートパソコンの小さな画面ひとつで十分だ。それができないからこそ、情報を消費しやすい環境を整える。その手っ取り早い方法がモニターの追加だ。