2020/11/05

ウィンドウのスリム化推進


 身の回りにある文字中心のコンテンツは、そのほとんどが横書きだ。だから横幅さえなんとかなれば、スルスルとスクロールしながら読み進めることができる。ウィンドウの横幅をスリムにすることで、デスクトップで常用できるウィンドウの数を増やしてみよう。

PDFをウィンドウにフィットさせる

 モバイル機器で表示するウェブサイトは読みやすい。だったらパソコンでサイトを見るときもモバイル版を見ればいいんじゃないか。ということで、ブラウザユーザーエージェントのモバイル偽装について書いた。

 ウェブサイトはそれでいいとして、それでは、ちょっとした長文を読むことになることが多いPDFはどうなのか。多くのPDFは紙のA4用紙の代わりに電子のA4用紙に印刷したようなものとして提供されている。それをA4原寸より小さな画面で読もうというのだからとても読みにくい。かといってホンモノの紙に印刷するのでは、本末転倒だ。

 たとえば13.3型のスクリーンにA4タテの文書を表示させると、ウィンドウを最大化すると大きすぎるし、実物大近くになるようにウィンドウの幅を狭くしてもページの余白が無駄に感じられる。

 

ページのことは忘れる

 そこでうまく利用したいのが折り返し表示だ。PDFを表示するためのアプリとしては、ほとんどの場合Adobe Acrobat Reader DCを使っていると思うが、その折り返し表示を試して見よう。

 PDFを開き、メニューから[表示]-[ズーム]-[折り返し]とたどると、A4用紙のイメージがなくなり、文字列がウィンドウ幅で折り返すようになる。ショートカットキーも用意されている。Ctrl+4だ。

 これで、ズーム機能で文字のサイズを変更しても、折り返し位置を調整しウィンドウ幅に追随する。いわゆるリフローだ。これならウィンドウの横幅をかなり狭くしても実用になる。PDFを読みつつ、ウェブで調べ物をし、別の文書を書くといった作業で、ひとつの画面に複数のウィンドウを開いてやりたいという場合にも効率がいい。

 ついでにいうなら、ウィンドウ右側のツールパネルウィンドウも最下部のボタンで非表示にできる。非表示にすればさらにウィンドウをスリムにできる。

 画面がパソコンよりもっと小さなスマホではどうか。こちらもスマホ用のAdobe Readerを使えばいい。表示モードには連続ページ、単一ページ、リーダーモード、ナイトモードがあるが、その中からリーダーモードを選ぶ。

 素直に作成されたPDFであれば問題なく表示されるはずだ。