2020/08/01

パソコンをテレビにつなぐ


 ノートパソコンが手元にあるなら、とにかく一度、テレビにつないでみよう。騙されたと思ってやってみてほしい。大きな画面で使うパソコンは、多少古くて遅くても作業効率がグンと高まる。オンライン飲み会にリモート授業、YouTubeだってもっと楽しくなる。


300円の投資でノートパソコンをテレビにつなぐ

 近所の100均ショップ・ダイソーをのぞいてみたらHDMIケーブルが売り切れていた。新型コロナによって在宅勤務やリモート授業が多くなり、ノートパソコンをテレビにつなぐ人が増えたのかなとも思ったのだが、別のダイソーに行ったらちゃんとあった。以前は500円だったような気がするが300円+税になっていた。
 ここ10年くらいの間に買ったウィンドウズノートパソコンなら、ほぼ必ずついているHDMIジャック。一般的な家庭用テレビにビデオデッキやゲーム機などをつなぐときに使うのと同じ規格だ。エッチ・ディー・エム・アイ・ケーブルとストレートに読む。
 テレビは入力1、2、3…と、複数の機器を入力することができることが多い。300円で入手したケーブルで、この入力端子とパソコンの出力端子をつなぐ。両端に同じプラグがついている。作業はそれだけだ。それで映像と音声の両方をテレビに送ることができる。

大きな顔をしたテレビにもっと役だってもらう

 パソコンをテレビに接続した場合、作業領域を拡げる(拡張)、同じ作業領域を拡大する(複製)、テレビだけを作業領域として使う(セカンドスクリーンのみ)という使い方ができる。その切り替えは、キーボードのウィンドウズキー(スペースキーの左方にある)を押しながらアルファベットのP(プロジェクターの頭文字)を何度か叩けばいい。
 いつもテレビ放送を楽しんでいる画面のサイズはどのくらいだろうか。小さなものでも、たぶんノートパソコンの液晶よりはずっと大きいはずだ。それをパソコンでの作業に活用しようというわけだ。
 ウィンドウズが想定する画面サイズは23型で、それより小さな画面では、視認性を高めるために125%や150%などに拡大して表示する。13.3型や15.6型画面のノートパソコンの画面は、工場出荷時にそう設定されているはずだ。当然、一画面に表示される情報量は減る。紙に大きな文字を書けば書ける文字数が少なくなる理屈と同じだ。でも、ほとんどの家庭用テレビは少なくとも23型よりは大きい。ノートパソコンの小さな画面よりはずっと作業しやすくなるはずだ。
 300円の投資で得られる幸せとしてはかなり大きいと思う。ただし、家庭でのテレビを独占することができたらの話ではある…。

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